ル・コルビュジエ 絵画から建築へ―ピュリスムの時代
上野にある、国立西洋美術館。
日本で唯一、コルビュジエの手がけた作品として世界遺産にも登録されました。
という、教科書で学んだ程度の知識しかなかったものの
コルビュジエの手がけた美術館で、コルビュジエの作品が鑑賞できるということで
これは貴重な機会に違いない!と足を運びました。
近代建築の巨匠といわれるだけあって館内は正直激混み。
とはいえ、上野の美術館はいつも人が多い印象…。
椅子や模型、設計図といったThe建築家といった作品の数々。
その中にはいくつか絵画も展示されていました。
「え、、?建築家なのに絵画?」
コルビュジエは建築家を目指す前、本名シャルル=エドゥアール・ジャンヌレの名で画家として活躍していたそう。
なんだか、ピカソを連想させるような絵画の数々…。
それもそのはず、画家だったコルビュジエの過ごしたパリは当時ピカソを中心としたキュビズム全盛期。
キュビズムといえば、
立体を平面化したような絵が特徴的ですよね。
対象物を様々な視点で分析し、画面の中で再構成することで新しい世界を再現しています。
はじめはキュビスムを「混乱した時代の混乱した芸術」と批判していたものの、
パブロ・ピカソ、ジョルジュ・ブラックらの作品に触れ、次第に理解と交流を深めたそうです。