ayapoの美術館巡り

理系女子、西洋絵画を学ぶ。

北欧のフェルメール

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上野にある東京都美術館で開催された、「ハマスホイとデンマーク絵画」展

 

題となっているヴィルヘルム・ハマスホイ(1864-1916)は、デンマークを代表する画家です。

 

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ヴィルヘルム・ハマスホイ「寝室」(1896年)

 

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ヴィルヘルム・ハマスホイ 「カード・テーブルと鉢植えのある室内」

 

このように、室内画を多く描きました。

 

しかし、「北欧のフェルメール」と呼ばれるには、少し暗い印象を受けました。

また、人物のいない絵画も多くあります。

 

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ヨハネス・フェルメール 「牛乳を注ぐ女」

 

ハマスホイは、このような言葉を残しています。

 

「古い部屋には、たとえそこに誰もいなかったとしても、独特の美しさがある。

あるいは、まさに誰もいないときこそ、それは美しいのかもしれない」

 

壁や扉といった最低限の要素だけを残し、

 

究極のシンプルさに温かみを加えた、独自の美しさがこのような雰囲気を生んだのでしょうか。

 

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ヴィルヘルム・ハマスホイ 「きよしこの夜」

 

また、Hygge(ヒュゲ)という言葉を聞いたことがありませんか?

 

これは、デンマークの人々が大切にしている価値観。

くつろぎや温かさ、居心地の良いといった意味を持っています。

 

特に私は、この「きよしこの夜」という絵画から

家族の温かさや、居心地の良さを感じました。

 

生活を大切にする北欧の人々の考え方は、今も昔もずっと変わらないものなのだと感じました。

 

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