ayapoの美術館巡り

理系女子、西洋絵画を学ぶ。

盛らない画家、ベラスケス

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西洋美術館で開催された、ハプスブルク展へ。

 

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ハプスブルク家といえば、マリーアントワネット様ですね。

 

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マリー・ルイーズ・エリザベト・ヴィジェ=ルブラン (1778年)「フランス王妃マリー・アントワネットの肖」

 

この時代は横文字が多くて苦手です。(高校で世界史を取っていない)

 

なので、時代背景うんぬんよりも、貴族たちを描いた宮廷画家にフォーカスしたいと思います。

 

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ディエゴ・ベラスケス (1659年)「青いドレスの王女マルガリータテレサ

 

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ディエゴ・ベラスケス (1631~32年)「スペイン王妃イサベルの肖像」

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ディエゴ・ベラスケス (1656年)「ラス・メニーナス(女官たち)」

 

これらの作品を宮廷絵画といいますが、

専属の画家つまり宮廷画家によって描かれています。

 

有名な宮廷画家といえば、スペインの画家ディエゴ・ベラスケスですね。

 

上3枚の肖像画は、全てディエゴ・ベラスケスという画家が描いた肖像画です。

 

ある日、国王フェリペ4世の肖像画を描き、

その作品が大変気に入られたためハプスブルク家専属の宮廷画家となりました。

 

画家と並行して王宮の職務も任されていたため激務だったそうです。

 

それだけ信頼された存在だったということでしょうか。

 

 

当時の画家というのは、大変地位の低いものとされていました。

 

そのため、宮廷画家という地位は名誉あること…。

 

そもそも、貴族たちはなぜ専属をつけてまで肖像画を描かせたのでしょうか。

 

 

自己満足だけのものや、政治的なプロパガンダを目的としたもの、

お見合い写真で描かれた肖像画もあります。

 

古くから宗教画は崇高なものとして崇められてきた影響もあるためか、

地位や名誉を見せつけるには肖像画が一番手取り早かったのかもしれません。

 

あえて美人やイケメンに描かせることも珍しくはなかったそう。

 

一方で、ベラスケスは正直に特徴をしっかりと描きました。

 

それは、ハプスブルク家特徴的な口元からわかります。

 

その正直に描いた肖像画から、ハプスブルク家が近親結婚を繰り返していたことが発覚しました。

 

純潔を守るためです。

 

最終的にはその血の濃さのため、時代を下るにつれ病弱な家系となり200年の歴史で幕を閉じました。

 

鑑賞した感想に戻りますが、

 

とにかく、間近で見るドレスは美しいの一言でした、語彙に欠ける。。。

 

 

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帰りにはコーヒーが飲みたくなってしまい、、、

気になっていた喫茶店に寄りました。

 

ガトーショコラがほっぺた落ちるほど美味でした。。。

 

以上。