ル・コルビュジエ 絵画から建築へ―ピュリスムの時代
上野にある、国立西洋美術館。
日本で唯一、コルビュジエの手がけた作品として世界遺産にも登録されました。
という、教科書で学んだ程度の知識しかなかったものの
コルビュジエの手がけた美術館で、コルビュジエの作品が鑑賞できるということで
これは貴重な機会に違いない!と足を運びました。
近代建築の巨匠といわれるだけあって館内は正直激混み。
とはいえ、上野の美術館はいつも人が多い印象…。
椅子や模型、設計図といったThe建築家といった作品の数々。
その中にはいくつか絵画も展示されていました。
「え、、?建築家なのに絵画?」
コルビュジエは建築家を目指す前、本名シャルル=エドゥアール・ジャンヌレの名で画家として活躍していたそう。
なんだか、ピカソを連想させるような絵画の数々…。
それもそのはず、画家だったコルビュジエの過ごしたパリは当時ピカソを中心としたキュビズム全盛期。
キュビズムといえば、
立体を平面化したような絵が特徴的ですよね。
対象物を様々な視点で分析し、画面の中で再構成することで新しい世界を再現しています。
はじめはキュビスムを「混乱した時代の混乱した芸術」と批判していたものの、
パブロ・ピカソ、ジョルジュ・ブラックらの作品に触れ、次第に理解と交流を深めたそうです。
人生初の絵画鑑賞、三菱一号館。
大学の図書館の掲示板でたまたま、「招待券あります」のポスターを見かけた。
それが、私とアートの出会い。
無料ならば、行ってみよ〜う。
それくらいの気持ちで。
人生で初めての絵画鑑賞は、三菱一号館美術館開催の「ラファエル前派の軌跡展」だった。
場所は、丸の内。
行くだけでちょっと大人になった気分になる。
そしていよいよ入場。
なんだか、アトラクションに乗る前のようなわくわく感。
ちなみに、西洋絵画についてはこのとき全くの無知。
展覧会名にあるラファエルとは????というレベル。
多少は事前に調べたりもしたけれど、よくわからなかった。
けれど、絵画を目の前にした瞬間、そんなことはお構いなしで
一瞬で絵の中に引き込まれた。
時間が止まる感覚だった。
私のアートを知る旅は、ここから始まる…。